開運する印鑑

巷では開運する印鑑なんてものを販売されていますがこの手の商品の難しい所に比較検討が出来ないところに御座いまして、印相が悪いのでと言われて開運印鑑を購入して1年後に思いもよらぬ大きな不幸が訪れたと致しましょうか?

この場合ですと開運印鑑の効果は全然無かったとも言えますし、逆に印鑑のおかげでこの程度で済んでまだ生きているなんて理屈も通ってしまったりいたしますからね?

こんなことを書いていましたら昔読んだ中島らもさんの確か”ガラダの豚”に書いて有った一節を思い出してしまいました。

細部は忘れてしまったのですがニューユークのど真ん中で呪術師がなにやら呪文をとなえながら粉を撒いているのを見た男性が何をやっているのかと聞きますと、ワニ避けの呪いをしているとの答えで、男がここにはワニなんかいないって答えるのですけど、呪術師はほらちゃんと呪いが効いているじゃないかって答えるのが落ちだったと思います。

さて本題の印鑑と印相について考えてみますが個人印でも会社印(法人印)でもちゃんとした実印は何度も作るものでは有りませんから、どうせ作るなら象牙とかチタンや水晶なんてのも有るようですけど、しっかりした印鑑を作ろうと思いますよね?

確かに周りが欠けていてすっかりすり減りまして書いてある文字が判別出来ないような印鑑でしたら、それを見た相手に与える印象が良くないですから、信用力の低加につながらないことも無いとは言えるでしょうけど、他は統計が取れないので何とも言えないってのが実感ですね。

例えば自己破産した人の印鑑100個と宝くじで一等賞が当たった人の実印100個を並べて印相の違いを調べてみるとか、会社印(法人印)でしたら倒産した会社の100個と最近上場した業績絶好調の会社の法人印を比べて見ないことには、印相が及ぼす影響についてはなんともいえないですよね?

まぁこんな事を実際に行いまして科学的根拠と統計学に基づいた絶対開運する印鑑なんて物が出回りましたら、私も購入を検討するかもしれないのでありますけど、ただ開運印鑑だとか水晶でできてるとか言われましてもね?

ただね私は開運印鑑の力を否定するつもりは無くて、それを購入した人が心から未知なるパワーを信じまして、一生懸命頑張って仕事するとか人生に立ち向かっていくのであれば、それは間違いなく開運する印鑑のおかげだと思うのですよね?

追伸
ただ日本のように形式的に何でもハンコってのも何だかおかしいような気が致しますけどね?

本コラムのAI朗読